2月6日・7日は、白馬~志賀一泊二日に行ってきました!
【 Day1 】
今回は初日はK師匠と、二日目からC姐が合流です。
事前の予報では、かなり強めの寒気が襲来する、との事だったので、天候の悪化は覚悟しておりましたが、その覚悟が全然覚悟になっていなかった事を、後になって思い知ることになりました。
いつもなら3時間もあれば到着する白馬ですが、高速のチェーン規制渋滞や雪による渋滞で、結局K師匠と合流したのは11時前くらいでした。
白馬さのさかも例に漏れず吹雪で、ゲレンデコンディションはグッドなのですが、とてもまともには滑れません、寒すぎて!
我々より早く着いて滑ってたK師匠が、寒さのためにお茶休憩をしていたくらいですから!
あまりの寒さに、レストランで早めのカツカレーを掻き込むことに。
C姐に電話すると
『 あんたたち、バカねー。絶対早めに志賀に移動しなさい!※妙高の二の舞になるわよっ! 』
※【 妙高の二の舞 】 一昨年、妙高でスキー合宿をした際大雪で高速道路が通行止めになり、岐阜組は10時間、関西組は12時間かけて夜中の妙高にようやく辿り着いた、という笑い話の事
とご助言を受け、それでも3本ほど滑って、早めに志賀に向かうことにしました。
しかし、この助言が無ければ・・・と思うと、ぞっとする経験をする事になるとは、この時は知る由もありません。
白馬を出て、オリンピック道路~長野IC~信州中野IC~志賀高原の道中は、通常ならば1時間半~2時間ほどの道中。
信州中野までは何の問題も無く行けたのですが、ICを降りて志賀高原の山登りが始まる手前から、猛然と吹雪いてきました。
視界はどんどん悪くなり、数メートル先が見づらい状況に。
この時点で午後3時半くらいだったので明るさは十分有ったのですが、
とにかく視界が悪くなってきて、徐行して進むのもやっとと言う感じです。
その後も視界はどんどん悪化する一方。

【 まだ視界があった頃は写真を撮る余裕も少しはあったのだけど・・・ 】
もし、地吹雪があんなに怖いものだと知っていれば、絶対にこの時点で街に引き返していたと思います。
しかし、知らないと言うのは何事においても本当に怖いもので、何とか宿まで辿り着こう、としか考えていませんでした。
とりあえずハザードランプを点けて、かすかに見える轍を頼りに少しずつ前進していきました。
ウチの後ろにK師匠、そしてその後ろにも車がいるようですが、抜いていく気配が無い所を見ると、私たちの進行速度は一定の限界だったのだと思います。
必死でしばらく行くと、前方に車のテールランプらしき物が見えてきたので、ようやく列の先導役から開放される、、、と少し安堵したのも束の間、半分スタックして上り切れない車でした。
大体その車を抜こうにも、果たしてその車が正規の車線上にいるとは限らず、反対車線上でスタックしているかもしれません。
その場合、右から追い抜けば反対車線のガードレールにヒットするか、もしくはそこが崖なら落ちるか、側溝があればハマるか・・・となる訳で躊躇はしたのですが、このままその場に留まることも恐怖に感じましたので、ソロリソロリと右から抜くことに。
もし障害物があって車に当たっても、もう已む無し!車よりこの状況から脱することが先決!って感じです。
その場は無事に追い抜きも出来ましたが、その後視界は更に悪化。
もう自分が道に対して正対しているのかすら解らなくなってしまい、途中何度も止まって少しでも目印になる物を見つけては、ほんの少し進む・・・と言う状態の繰り返しです。
時間の経過とともに視界はほぼゼロになり、目印も轍も全く見えなくなってしまったので、
助手席の奥方が窓を開け、辛うじて見える左側の雪壁との距離を伝えてもらい 『 ちょい右、ちょい左! 』 とナビしてもらいながらの走行となりました。
それに加え、ソラさんにナビ画面を見てもらって 『 この先少し右カーブ。ヘアピン気味! 』 と、まるでペースノートを読み上げてもらって走るWRカーのような状態で、多分歩くより遅い速度で進みます。
途中、某国産クロカン4WD車が前方に現れたので、今度こそ露払い発見!!!(TT)と思ったら、どうも履いているタイヤがスタッドレスではないようで、蛇行しながら山を登っています。
こちらは奥方の壁ナビで何とか左側をキープしていたのですが、その車は明らかに反対車線へも進入しているので、見ているこっちも恐怖。
時折、山から降りてくる車と衝突しそうになりながら、それでも何とか向こうの車にかわしてもらいつつ・・・と行った状態で、こちらも抜くに抜けません。
そうこうしているうちに、とうとうその車がスタック。
又しても露払いを得る事は出来ませんでしたが、その先はもっと大変な事になっていました。
登れなくなってその場でチェーンを巻いてる人や、運転を諦めたのか車を止めている人が沢山出現。
それらが直前まで見えないので、状況的には最悪です。
先程まで辛うじてあった轍もスッカリ無くなって、路面は完全なる積雪路と化し、デリカの4WDモードをLモードにしました。
何とかかんとか道中の中間地点までたどり着き、ガソリンスタンドや宿の明かりがぼんやり見えて少しだけ安心したのも束の間、今度は国道から宿のある方へ左折しなければなりません。
しかし、そこはヘンテコな立体交差みたいな交差点で、雪の無い晴れてる時でも走りづらい所なのに、全く視界が無い中どうすれば良いのか途方にくれてしまいました。
一番やっかいなのは、付近の宿のPなのか道路なのか、何が何だか解らなかった事で、雪に埋まってる車に何度も当たりそうになりながら、必死で曲がるべき道の手がかりを探ります。
奥方の左側ナビを頼りに、多分ここが交差点であろう、という所に意を決して進入、半分当てずっぽうでしたが幸運にも正解で、目的地方面へ車を向ける事に成功です。
しかしその後は、それまでの道中より更に積雪もあり、3つあるトンネルの出口付近では吹き溜まりが凄くて、4WDLモードじゃなかったら少々直進するのは困難なほど。
さらに、あろうことかカーブで見通しの悪いトンネルの出口付近で、雪を避けて避難している車がいて危うく衝突しそうになったり、どんどん悪化する地吹雪でとうとう動けなくなった2WDの車が居たりと、宿までのあと5キロが永遠の距離に感じられましたです。
それでも必死で走り続け、トンネルを3つ抜け、あとは宿方面に右折するだけ、となったのですが、何とここで反対車線を塞いでいる観光バスのおかげで、車が連なり右折する事が出来なくなってしまいました。
観光協会か何かの職員さんらしき人が、3人ほどで交差点の交通整理をされていたのですが、誰もが視界を失っている為どっちに進んで良いのか解らず、下手に動けない状況です。
我々が右折すべきであろう場所も車列で埋まっているため、しばらくその場で待機していたのですが、みるみるウチにフロントウインドウが凍りついて、ワイパーにもどんどん氷が付き、視界不良に拍車が掛かってきました。フロントウインドウの下の方がどんどん氷ついて、その氷がどんどん分厚くなり、ワイパーも氷の塊と化しておりましたです。
宿まであと少しのハズなのですが、車を1m動かすのも必死の状態に精神的にも限界を感じていたので、職員さんらしき人に車列を詰めてもらって、何とか右折するスペースを作って欲しいと頼み込み、あちらも必死の中何とか対応して戴きました。
とはいえ、車列に開いた空間が果たして本当に道路なのかどうなのかは不明。しかしとにかく行くしか無い、って事で進みました。
そこから宿までは普通ならほんの1分足らずのはずなのですが、まるっきり何も見えず、付近の宿の駐車場と思しき場所と道路の境界も全く判らず、もうギブアップ!!!となり、その場で途方にくれてしまいました。
そこで宿に電話を入れると、どうも我々は宿の目の前に居る様子。
勘を頼りに少し進むと、ボンヤリ宿の入口が見え・・・やっと苦難の道中が終わったのでした・・・。
結局、山の入口から2時間近くかけてたどり着いたのですが、今回は運が良かったとしか言い様がありません。
途中何度も勘を頼りに進んで、幸運にも何事も無くやり過ごせましたが、そもそも勘で車を進ませるなんて、本当はあってはならない事です。
もしかしたら崖から落ちていたかもしれませんし、崖から落ちずとも走行不能に陥って、あの場で動けなくなったら、もしかしたら最悪の事態になっていたかもしれません。
次、もし同じシチュエーションになったら、どんなに高いホテルを予約してあっても、山の入口で踵を返す事でしょう。
引き返す判断も時には必要なんだ、という事を、身を持って体験した道中でした。
宿では、車を駐車する事すら困難な状況で、何とか車を停めて荷物を必死で出し、部屋にあがってホッと一息ついた頃、近くの前山スキー場では雪崩があったようでした。
それにしても、こんなに身の危険を感じた事は・・・過去にあまりありません。本当に無事で良かったです。
・・・それにしても!
そんな皆が必死の状態の中、超マイペースなウミだけは、オロナミンCの空き瓶を笛がわりに
『 ボゥ~、ボゥ~ 』
と鳴らして遊んだり、チョッパーはどうのこのとか、マーったく緊張感の欠片も無しでした(ーー;
その晩はK師匠とビールを飲みながら、明日は無事に下山できるかなぁ・・・と、そればかりが気掛かりな夜を過ごしました・・・。
【 Day2 】
地吹雪の中、スタックした車が行く手を阻み、見る見る内に雪と氷が車を呑み込んで行く。
凍りついたフロントウインドウにワイパーは無用の長物と化し、ワイパーの氷を落とすために外へ出ようとするも、積もった雪の重みで外に出ることも出来ない。
後ろに居るはずの、K師匠はどうしただろうか。
私のiPhoneは、先程から圏外の表示である。連絡の取り様もない。
そうこうしているうちに、急激に積もった雪は車のマフラーを塞ぎ、室内に排気ガスの臭が漂い始めた。
仕方なくエンジンをストップする。これで暖房も使えない。
地吹雪は激しさを増し、容赦なく車を揺らす。真っ暗な車内で、不安な時間だけが過ぎて行く。
外は気温マイナス10度以下。
車の中もおそらく相当気温が低いはずである。
吐く息が白い・・・スキーウエアを着込むも、しんしんと寒さが身にしみてくる。
喉が乾いた・・・お茶でも飲もう・・・しかし、ペットボトルのお茶は、完全に凍り付いている。
持参している毛布を子供たちにかぶせるが、ソラウミの体調が心配だ。
こうなってしまっては、地吹雪がやむのを待つか、誰かが助けに来てくれる事に望みを託すしかない・・・
・・・夢なら覚めてれ・・・
・・・という夢を、夜中に3度ほど脳内ロードショー(ーー;
異様に乾燥した部屋のせいで、喉の奥が張り付いたようになって、唸されて目が覚めました。
外はどうだろう・・・あのまま降り続いていたら、一体どんな状態になっているのか・・・。
窓の外を見ると、幾分降り方は大人しくなっているものの、相変わらずの吹雪。
とは言え、昨日の地吹雪に比べれば、想定の範囲内の降り方です。
身支度を整え宿のロビーへ降りると、既に宿の人達が除雪の真っ最中でした。
駐車場の車は、屋根の部分には思ったよりも積雪が無い代わりに、車の周囲にたっぷりと吹き溜まっていました。
ゲレンデの状況を聞くと、朝9時の時点では殆どのリフトが運休との事。
ただ、もう少しで運行できるリフトもある、という話だったので、とりあえずゲレンデに出る準備を始めました。
そこへ、今日から合流予定のC姐が到着。
道の状況を聞くと 『 除雪も完璧で、天候も回復傾向 』 との事だったので、少し安心しました。
とは言え、まずは前日車内に残してきたスキー板をサルベージしない事には何も始まりません。
ブーツだけは頑張って部屋に持ち込んだのですが、板は断念したのです。
K師匠はブーツも車に置いてきたので 『 ( 冷えてるので硬くなってて ) あとから履くのが大変そうですぅ、、、 』 と、嘆きながら除雪作業を開始。
何とかかんとか板を出し、出かける準備は整ったものの、吹雪は一向に収まりません。
ヒエヒエのブーツを風呂場のドライヤーで温めまくって、ようやく足入れを完了したK師匠がロビーに戻ってきたので、ひとまず宿から一番近い ” タンネの森ゲレンデ ” へ行ってみることにしました。
多分10時過ぎくらいだったと思うのですが、ゲレンデでは吹雪の中整備の真っ最中でした。
視界は悪く、とても楽しく滑ることが出来るような状態ではありません。
リフト運行の目処も立たないようなので、現在唯一運行しているらしい一の瀬ファミリースキー場へ移動する事に。
みんなでスケーティングしながら移動したのですが、まさに雪中行軍。
大人はもとより、子供たちのテンションもガタ落ちです。
一の瀬ファミリーに移動したものの、唯一動いているペアリフトには長蛇の列。
女性陣は一旦休憩所に行くことになり、男性陣だけでリフトに乗る事になりました。
が、吹雪の行列+リフトは心底寒く、更にゲレンデは視界不良な上に人も多くてまともに滑られる状態ではありません。
と言う事で、皆で一旦休憩所に避難。
この先どうするべー、と相談しているうちに、隣のゲレンデのリフトが運行開始との情報を得たので、またまた移動開始。
『 吹雪いたときは、ヤケビが良い 』 と、知人に聞いていたのを思い出し、とりあえず焼額スキー場を目指す事になりました。
リフトを数本経由して、ヤケビに付く頃には吹雪も大分収まってきました。
しかし第2ゴンドラ乗り場に着き、乗車の列を待っていたら、第2ゴンドラ運休のお知らせ。
その時点でお昼だったので、乗り場横のレストランでランチとなりました。
ランチ後、第1ゴンドラで山頂へ。
雪は大分収まったものの、山頂はガスっていて視界がかなり悪い状態でした。
そこからさらに奥志賀へ行ってみる計画でしたが、奥志賀の連絡リフトが運休しているため断念。
人も多く視界も不良、時間も午後1時を回っていたので、元居たゲレンデへ滑って戻って行くことになりました。
山頂から降りて程なく行くと、雪も上がってお日さまが見え隠れする天候になってきました。
それまでは滑りを楽しむ事を忘れていましたが、ここでようやく
『 ・・・最高の雪じゃんっ!楽しまなきゃ! 』
と、スキーモードのスイッチがオンに!
ゲレンデはどこもかしこも軽いパウダーだらけで、存分に雪と戯れる事の出来る絶好のコンディション!
ソラウミ&J也も果敢にパウダーに突入、超軽いドライパウダーの中、転びまくって大暴れです!本当に素晴らしいパウダー!
そんなこんなで、転がり落ちるようにパウダーを堪能し、元居た一の瀬まで戻ってきました。
その頃には天気も回復。青空も見えてきて最高のコンディションに!

ただ、この時間になっても長いリフトは殆どが動いていませんでしたので、短いリフトに何度も何度も乗りました。
木の間のパウダーを滑ったり、アチコチに出来てる圧雪部分と非圧雪部分の段差でジャンプしたり、サルのように滑りまくりです。
どこのどんな所を滑っても最高のコンディションで、土曜~日曜午前中のウップンを晴らすように、休憩もせずに、ただただ滑りまくっていました。

時間もそろそろ4時、楽しい時間は本当に少なかったです。
このままあと10時間くらい滑っていたい!と、心の底から思いました。

真剣に
『 明日会社休んで、子供らも休ませて、もう一泊しようかな 』
って考えちゃいましたよ、、、(^^;
後ろ髪惹かれる思いでゲレンデを出発するころには、西の山々が夕日に映えて非常に綺麗でした。
昨日の地吹雪は、一体なんだったんだ・・・(ーー;
何とも濃い~二日間でした。
クタクタですよ、、、

あ、この長野県民手帳、コンビニで偶然発見!
もしかして ” 信濃の国 ” の歌詞載ってるんじゃね!?って開いたら、見開きの1ページ目にありましたよ(^^;
素晴らしいね、長野県!