仄暗い開演前の劇場には、同じ匂いのする人達が静かに厳かに続々と入場してくる。
皆無言である。
待ちに待った瞬間を目前にして、抑え切れない興奮に身震いしながら、ポップコーン(Lサイズ)を黙々と食する音だけが鳴り響く。
映画泥棒パントマイムカメラ人間の出番が終わり、ようやく本編が始まる。
劇場内のテンションは、静かに最高潮に達する。
以下ネタバレ
冒頭から、エヴァ仮設5号機と使途との激しいバトルに圧倒される。
新キャラの真希波・マリ・イラストリアスが、実はMADなキレキャラだったのがとても新鮮。
全編に亘って、作画がとても綺麗で丁寧。
破綻の無いエヅラは細部まで非常に緻密に描かれていて、それだけでも萌える。
今作では、これまで冷徹非道な面が強調されていた碇ゲンドウと、これまた機械人形のような冷たさがウリだった綾波レイが、それ一辺倒ではなく描かれていたのが印象的。
この碇ゲンドウこそ、本来の碇ゲンドウだったのだなぁ、と。
シンジとのやりとり、レイが皆との会食に誘ったときのリアクションなど、テレビ版とは比較にならないほど人間的で、好感が持てた。
少しずつ人間らしい感情を身に付け始めるレイも、とても良い感じで描かれていたと思う。
みんなの為に食事を作ろうと思い立ち、料理を練習しはじめるだなんて、これまでのレイからは想像すらできません。
アスカも同じく料理修行に励むあたり、今作のシンジ君のモテっぷりには驚くばかり。
しかし3号機のテストで使途に乗っ取られたシーンで、3号機の肩から生えた腕に包丁の切り傷が描かれていたのを視て、何とも遣り切れない気持ちになったのは私でけではあるまい・・・。
結局アスカは使途と接触したと云う事で検体扱いで隔離。
アスカファンには、何とも悲しいお話である。
友人であるJ。師匠も、アスカがこんな目にあってさぞかし悲しんでおられることだろう。
物語の最後は、天使化してしまったエヴァにシンジとレイが摂り込まれ・・・サードインパクトが・・・
と、モモタロスよろしく
『 最初からクライマックスだぜぇっ!!! 』
って感じで最後までサービスサービス♪な破であった。
そう、J。師匠をはじめ一部では不評な劇中の意外な挿入歌は、個人的にはとても気に入っている。
戦闘シーンにアノ唄は意外というかミスマッチだが、物語の性質によく沿ってると思うし、無条件に泣ける。
とても良い選曲だ。
さて、あと何回観にいこうか。